5年ぶりくらいの再読だ。

 いつもそうなのですが、村上さんの作品は、よくわからない。でも、癖になる。今回もよくわからなかったので、また、5年後くらいに、また、読むと思う。

 主人公の僕には、小説家志望の変な女の友達がいる。僕は、彼女を好きだ。だが、その彼女(すみれ)から好きな人、女性、年上、韓国の人。名前はみゅうがいると聞かされる。

 このみゅうという人は、ばりばりのキャリアウーマンで既婚者。SEXができない人。みゅうとすみれは仕事でヨーロッパに旅行して、ギリシャでの休暇中、すみれが蒸発。僕は、すみれを探してギリシャに行くが、見つからず、ラストで電話がかかってくる。でも、これは夢っぽいという終わり方である。

 つまり、わけがわからない。

 すみれは、ノルウェイの森という村上さんの作品に出てくる直子と似ている。何か、病的な人物だ。こんな変な女を好きになるのがよくわからん。

 恋の一歩通行状態。

 僕は、すみれに恋をして、スミレは、同姓のみゅうが好き。みゅうは、スイスでの観覧車事故で、半身を無くしてしまい?。

「半分になってしまった」みゅうは「こちら側」の彼女であり、やがてすみれは「あちら側」の彼女を求めるようになります。それで蒸発したのです。現実でない、半身の方の夢の彼女。

 スプートニクは、旅の道連れというぐらいの意味でしょうか。みゅうの旅の道ずれのすみれは、みゅうの夢に引きずり込まれて実態を失ってしまう。

 みゅうの不可思議な「半分喪失」が、すみれに、僕に伝染していくみたいな物語なのかな。こうなると、すみれの存在すらも夢なのもと思えてくる。

 

 

 

5段階評価でヾ(@°▽°@)ノヾ(@°▽°@)ノヾ(@°▽°@)ノヾ(@°▽°@)ヾ(@°▽°@)
5点です。